【イベントレポート】万引き家族「観る」×「語る」会

【イベントレポート】万引き家族「観る」×「語る」会 #event

 

あっという間に7月。皆さんはいかがお過ごしですか?

さて、紡ぎ家では6月24日(日)に紡ぎ家主催のイベントを開催しました。

今回はそのイベントの様子をレポートします!

(そもそも紡ぎ家とは何かはこちらをご覧ください。) 

 

私たちは”家族から自分の幸せを紡げる人と社会を創る”ことを目指しています。

そしてそんな世界を創るために、”家族を考える人を増やす”ためのアクションを今は行なっています。

 

ただ、

「家族って何だか閉鎖的なイメージがある...

プライベートに関わるからあまり話したくない....
何か揉め事があるのは当たり前なのでは....」

そんな声も一方で耳にしました。

 

「どうしたら、もっと身近に家族について考えてもらえるんだろう...」

 

先ずは自分の家族ではないフィクションの家族について考えてみると良いのでは...?

話題になっている映画、万引き家族の感想をシェアしながら家族について考える場を作ってみたらどうかー。そんなメンバーのアイデアで企画に至りました。

 

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今回は企画者側が学生だったので、学生だけの場に。

先ずは、アイスブレイクとしてこの映画のレビューをそれぞれに書いてもらうワークから。例えばこんな感じ。(個人情報のため名前は消してあります。)

 

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映画を問題提起というよりも、客観的に事実として捉えた上で考察している人が多いよう。それぞれの視点が多様で、お互いの視点に目を見張る瞬間も。(細かな部分はネタバレになってしまうので、書けませんが...)
場が温まってきた段階で、映画内で出てきたセリフについて考えるワークに。

「この役者はなぜこの場面でこんなセリフを言ったんだろうか...」と

何だか現代文の問題文に出てきそう。皆んなで意見を出し合っていきました。

 

最後にはジェノグラム(家系図)を参加者の皆さんに書いてもらい、自分の家族について考えてもらう時間に。自分と自分以外の家族とはどんな関係性なんだろうか?なんでそんな関係性になっているんだろう?

改めて自分の家族を考えると、家族そもそものコミュニティが何だか不思議に思えてくるし、他人だと認識せずに接している関係だからこそ、関係性を言語化しにくかったり。皆んな何だかモヤっとしている感じ。

 

万引き家族が万引きで繋がっていたとしたら、自分の家族は何で繋がっていますか?

 

最後に敢えてこんな問いかけを投げかけて終えました。

この答えはないし、1人1人がつくっていくもの、探っていくものだと私たちは考えています。

 

イベントに参加してくれた方からは、

「血だけでもお金だけでも愛だけでも家族になれるかどうかはわからないし、お互いがお互いを家族だって認め合えて家族になれるものなのかなとおもいました。」

「ひとことに”家族”と言ってもその捉え方は人それぞれで、何をもって家族とするのかはその人のそれまでの経験によるものもあるということに気づきました。」など

意見をもらいました。

 

今回の場をキッカケに”家族”について考え、何かのアクションを起こしてくれる人がいれば。引き続き、紡ぎ家をよろしくお願いします。

 

writer

草田彩夏(Ayaka Kusada)

青山学院大学法学部4年。紡ぎ家代表。東日本大震災を契機に社会課題解決に興味を持ち被災地の復興支援・途上国支援を現地で経験する。大学入学後は渋谷区・デロイトトーマツベンチャーサポート(株)等でのインターンや制作コンテスト等に参画しながらビジネスを通した社会課題の解決に関心を持ち勉強をする。様々な経験から子供の頃から「自分らしさ」を持つことができる環境が必要だと思い、家族や自分に向き合う人を増やす活動「紡ぎ家」を100BANCHにて始める。

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